『道元の〈哲学〉: 脱落即現成の世界』
竹村牧男・著/春秋社 学生時代にインド仏教の論書を読んでいるとき、「ここから先は、修行しないとわからない」と書いてあるのを見てガッカリしたことがある。バラモン教であれば、論理立てて読解できればスッキリする。仏教でも初期の …
竹村牧男・著/春秋社 学生時代にインド仏教の論書を読んでいるとき、「ここから先は、修行しないとわからない」と書いてあるのを見てガッカリしたことがある。バラモン教であれば、論理立てて読解できればスッキリする。仏教でも初期の …
著:石井光太/文藝春秋,2022年 この頃、ボードゲームの説明書が読める人が少ないという話を耳にする。ボードゲームのルールを理解するには経験が必要な上、ルールは近年複雑化の一途。それに家電でも何でも、説明書を読んでから使 …
著:中村岳志/ミシマ社(2021年) 利他というのはどうも胡散臭く捉えられるきらいがある。お坊さんがすました顔で「誰かのためを思って送る生活こそ真の幸せ」と説いても、じゃああなたは誰のためを思って毎日過ごしているんですか …
著:ジョアン・ハリファックス/英治出版 コンパッションとは、「思いやり」や「慈悲」と訳され、自他を深く理解し、他者の役に立ちたいという純粋な思いのことである。宗門なら「発願利生」といってもよい。これを利他性・共感・誠実・ …
続きを読む “『Compassion(コンパッション) 状況にのみこまれずに、本当に必要な変容を導く、「共にいる」力』”
蓑輪顕量・編/臨川書店 「マインドフルネス」や「ヴィパッサナー瞑想」は人口に膾炙して久しいが、宗門では坐禅とは根本的に異なるものと捉えつつ、坐禅指導上、参考にできるところは学ぶというかたちで一定の距離を取ってきた。しかし …