『高学歴ワーキングプア 「フリーター生産工場」としての大学院』

私も当事者であるだけにかなりショッキングな本だった。 1991年から始まった大学院重点化。これは十八歳人口の減少が始まる直前に、文科省と東大法学部の主導で始められた。その狙いは、「成長後退期においてなおパイを失うまいと執 …

『少子社会日本―もうひとつの格差のゆくえ』

少子化の主な原因を若者の雇用不安とパラサイトシングルの増加によるものと捉え、戦後からの時代背景の変遷や他国の状況を追いながら、対策を考える。 調査によれば男性も女性も結婚して子どもをもちたいと思っている人がほとんどである …

『データの罠―世論はこうしてつくられる』

視聴率、内閣支持率、経済波及効果、都道府県ランキングなど、説得力があるデータを検証し、データリテラシーを提案する。 世論調査は無作為抽出で回答率が高くなければ信用できないというのが本書の基本的な主張だ。たとえば成果主義の …

『なぜ夜に爪を切ってはいけないのか』

迷信・俗信も長い間に広まってきたものであれば何らかの知恵がその裏に隠されているはず。そんなの迷信だからといって取り合わないのではなく、その隠された知恵を大事にしよう。 標題の「なぜ夜に爪を切ってはいけないのか」=夜に爪を …