『サル化する世界』
「今さえよければ、自分さえよければ、それでいい」という世の中になったというが、昔は本当にそうでなかったのか明らかにされておらず、パオロ・マッツァリーノ風にいえば「昔は良かった病」の誹りは免れないように思われる。政治体制論 …
「今さえよければ、自分さえよければ、それでいい」という世の中になったというが、昔は本当にそうでなかったのか明らかにされておらず、パオロ・マッツァリーノ風にいえば「昔は良かった病」の誹りは免れないように思われる。政治体制論 …
買ってから読み始めるまで時間がかかったが、タイトルほど重くなく、分かりやすい思考実験のおかげで難解でもなかった。 死ぬ前はまだ死んでいないから怖くない。死んだら(魂や来世などを認めない立場では)もう存在しないから怖くない …
著・池谷裕二、講談社ブルーバックス 正しくないのに、進化の過程か本能かで間違って行動してしまう「認知バイアス」のバリエーションをクイズ形式も入れて辞書的に列挙する。よくある行動パターンに名前がついているのが気持ちよく、今 …
著・南直哉。晋山結制の本則『百丈野狐』の関係で、因果についてあれこれ考えているが、そこにひとつの答えを与えてくれる。 仏教の諸行無常・諸法無我・一切皆空を推し進めれば、昨日の私は今日の私ではなくなり、責任の所在がなくなる …
友原章典著。経済学者がさまざまな論文から導きだされた幸福をデータとして示す。卒業アルバムの女性、メジャーリーグの選手名鑑に載っている選手でデュシェンヌ・スマイル(口だけでなく目元も笑っている)をしているかどうかで追跡調査 …