床屋

たいてい自分の頭は「エアーバリカン」という祖父の遺品を使って自分で刈るのだが、何ヶ月かに一回は顔剃りをしてもらいたくなり、床屋に出向く。月曜日の昼間に若い男が現れて、「できるだけ短くお願いします」なんて言うので、床屋さん …

『始まりはインドから』

恩師、故上村勝彦先生の遺稿集が届けられた。筑摩書房刊。インド詩学の大家であり、インド二大叙事詩のひとつ『マハーバーラタ』の日本語訳に取り組んでおられたさなかに病魔にたおれられた先生が、小さい書籍などに寄せられた法話・イン …

大般若会(だいはんにゃえ)

 『般若心経』という仏教で一番メジャーなお経があるが、これは『大般若経』全600巻を要約したものである。唐の三蔵法師玄奘が漢訳したもので、そこには世の中のあらゆるものが「無」「不」「空」といった言葉で否定され、その先に最 …