洞松寺まわりの自然と四季

春:福寿草咲き乱れる土手

この写真が寺の立地と全体図を示しています。
横長の屋根が本堂。その右が庫裡(家族の生活するところ)。少し挟んで車庫。本堂の左には樹齢200年近い銀杏の樹があります。銀杏の樹の左は竹林。裏は杉山です。
下に県道が走っており、その下は見渡す限りの田んぼです。春になると、福寿草が土手に咲き乱れます。

春:桜に包まれた山門

南参道の山門です。春には福寿草、水仙、梅、桜など色とりどりの花でにぎやかになります。
お釈迦様の誕生日は四月八日。東北はやや遅めに開花するので間に合いませんが、ゴールデンウィークでも大丈夫なときがあります。

春:靄のかかった山門

車などなかった昔はみんなこの参道からお参りにいらっしゃっていました.

春:花咲き乱れる本堂

平成10年夏,境内改修および屋根銅板葺工事が行われ,ご覧のようにきれいになりました.

夏:寺から見た盆地の景色

寺は盆地の西山に位置しており、高台にあるので眺めは最高です。
盆地にはなだらかな傾斜を利用した水田があります。夏には緑のじゅうたん、秋には黄色のじゅうたんに変わり、四季の移り変わりを楽しませてくれます。
檀家さんにも農業を営まれている方が多いのですが、昨今はたいへんなようです。

秋:石段に積もる銀杏

銀杏の木のそばには37段の石段もあります。落葉の季節になると色とりどりに色づいたそれぞれの木の中で、銀杏の葉は際立って多く落ちます。
もちろんこの石段も掃き掃除しなければなりません。

秋:銀杏で黄金色に輝く境内

境内には下から37段の石段を登って着きます。
入口には2体の仁王像が立って警護しています。境内には樹齢約150~200年の大銀杏があり、秋には黄金色の葉で境内を照らします。ぎんなんも豊富に採れ、秋の味覚を楽しませてくれます。
しかしこの銀杏の落ち葉で階段の掃き掃除はとてもたいへんです。

秋:銀杏の葉のじゅうたん

根雪だぞ 寺のいちょうの 葉が落ちた
樹齢200年近いと言われる大きな銀杏の木は、秋も深まると一斉にその葉を落とします。銀杏の葉が落ちると、根雪(春まで消えない雪)になると伝えられ、季節の移り変わりのバロメータになっています。
銀杏の葉は水分が多くて重いので、掃き掃除するのはほんとうに骨が折れます。

冬:雪をかぶる西山

写真中央にあるのが洞松寺です。
洞松寺は山形県長井盆地の西側の麓に建っています。後ろは朝日山系がそびえており、裏の山には縄文遺跡が発掘され、太古より住みよい場所だったことが伺えます。
西山の尾根は自然が作り上げた芸術作品です。

冬:雪が全てにふりしきる

階段の入口にある山門です。車がなかった時代はこの入口しかありませんでした。
雪は全てを真っ白に染め上げ、すべての生命の活動を凍り付かせますが、生き者たちも負けずに土の下や水の中で春の準備です。

冬:寒さにつつまれる境内

銀杏の葉が全て落ちると本格的な冬を迎えます。根雪といって、春まで消えることがありません。そして寒く厳しい冬が始まります。

冬:雪に埋もれる本堂

大雪の年には、軒下の雪が屋根まで届き、本堂を覆い隠してしまいます。この雪は春になってもなかなか消えません。

東北の日本海側の山沿いにある寺のさだめです。