自主読書会(インド)
1996
- TattvasaMgraha, -paJjikA
--仏教の認識論、論理学における金字塔.船山訳を参考にしながら直接知覚の定義「概念知を離れた(kalpanApoDham)」という項目について検討.
- SArasiddhAntakaumudI
--文法学の入門書.saMjJA章で文法学の基礎用語を学ぶ.
- SiddhAntakaumudI
--文法学の系統立てられた学習書.kAraka章を読む前年からの続きで,第4格.
- MAnameyodaya
--ミーマーンサー学派の認識論を整理した綱要書.笹川研究基金による訳注作成作業.訳語の検討から始め,時速1デーヴァナーガリーという慎重さで長時間かけて読む.合宿も行った.
- BrahmasUtrazaGkarabhASya
--ヴェーダーンタ学派の根本聖典と最も代表的な注釈.冒頭のスートラ「さてこれよりブラフマンの探求(athAto
brahmajijJAsA)」についての注釈BhAmatIと共に読む.
- TarkasaGgraha
--ニヤーヤ・ヴァイシェーシカ学派の理論をまとめた簡潔な綱要書.基礎知識を身に付けるべく,全体を通して読む.
1997
- MAnameyodaya
--前年の続き.若干の息切れ.
- SArasiddhAntakaumudI
--前年の続きとして最後まで読む.
- VigrahavyAvartanI(廻諍論)
--空性をめぐる対論集.NyAyasUtraとの比較,竜樹の著作か否かの検討をしながら読破.
- NyAyakandalI anumAna章
--ヴァイシェーシカ学派の代表的書物PadArthadharmasaGgrahaの2番目に古いとされる注釈.VyomavatI,KiraNAvalI,仏教説も適宜比較しながらVaizeSika学派の推理説を整理.
- NyAyabindu
--仏教認識論,論理学のエッセンスをまとめた入門書.TIkAと共に仏教説の推理に関する基礎知識を学習.
ArthasaGgraha
- --ミーマーンサー学派のヴェーダ解釈理論や祭式方法をまとめた綱要書.祭式用語を明らかにしながら解説してもらう.
- NyAyabhASya
--ニヤーヤ学派の根本聖典.5課1日,誤った論難(jAti)を翻訳.
(1998は修士論文執筆のためお休み)
1999
- PramANavArttikAlaGgAra
--仏教認識論,論理学を宗教的な地平に拡張したとされる注釈書.推理に関わる箇所を写本とチベット訳を参考にしながら翻訳.
- NyAyalIlAvatI
--ヴァイシェーシカ学派の理論体系を展開した書物.あえなく挫折.
- NyAyavArttika
--ニヤーヤ学派の根本聖典の現存する中で2番目に古いとされる注釈書.直接知覚の定義についての注釈を読む.特に「言表されない(avyapadezyam)」について検討.
2000
- PramANavArttikAlaGgAra
--前年の続き.
- NyAyamaJjarI
--ニヤーヤ学派の錯綜する理論を整理しなおした本.解脱(mokSa)に関する箇所を輪読.美文調に苦しむ.
- SiddhAntakaumudI
--kArakaを最初から読み,その後kRt接辞を読む.
- NyAyakusumAJjari
--ニヤーヤ学派の主宰神論についてまとめられた書.ミーマーンサー学派との超複雑な論争を整理.
- TattvasaGgraha
--語意(zabdArtha)についてアポーハと普遍の論争の部分を輪読.
- NyAyabhUSaNa
--ニヤーヤ学派の伝統説を合理化させようとした異色の書.Isaacson博士を囲んで聖伝(Agama)について通して英訳しながら輪読.
2001
- PramANavArttikasvavRtti
--仏教の認識論,論理学の体系を確固たるものにした本.証言の妥当性(zabdaprAmANya)の箇所をKarNakagomin注などを参考にして輪読.
2002
- ZlokavArttika
--zabda章、anumAnaとの差異がどこにあるかを各注釈を参照しながら輪読.次いでzUnyavAda章.
- JJAnazrImitra, apohaprakaraNa
--最終的に言葉の対象はないという見解に向かうアポーハ論を分析.
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