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山形新聞連載コラム(9):海外の視点で魅力を再発見

9月13日の日曜随想掲載分。前回はこちら 。  今年7月、酒田にボードゲームカフェバー「シェ・ピエール」がオープンしたので足を運んでみた。「中通り商店街」というアーケード街の一角で、以前は靴屋だったというが、まるで昔からあったように周囲に溶け込んでいる。『オセロ』や昭和時代のボードゲームが陳列されて…

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勝利点とは何か?

ボードゲームでは、しばしば「勝利点(英・victory point、独・Siegpunkt)」というものが用いられる。『カタン』では10勝利点を先に獲得すれば勝利となるし、『ドミニオン』ではゲーム中に役に立たない屋敷・公領・属州が終了時に勝利点になり、『アグリコラ』では農場の出来栄えを勝利点に換算す…

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山形新聞連載コラム(8):結婚という協力ゲーム

9月13日の日曜随想掲載分。前回はこちら 。  宗派を問わず長井市内の寺院27ヶ寺で構成される「長井市仏教会」で、「寺コン」という婚活イベントを始めて6年になる(今年は新型コロナで中止)。お寺の本堂を会場に、落ち着いた雰囲気の中で結婚相手を探すというもので、毎回20人ほどの男女が集まり、自己紹介、ミ…

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山形新聞連載コラム(7):遊戯三昧

8月9日の日曜随想掲載分。前回はこちら 。  東京深川の臨済宗寺院・陽岳寺では、四年前から「お寺ボードゲーム」を発表している。釈迦三尊(釈迦、文殊、普賢)や阿弥陀三尊(阿弥陀、勢至、聖観音)などの「役」を作る『御朱印あつめ』、お寺の住職となって檀家さんを増やす『檀家―Danka―』、人間界から極楽に…

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日本語版ボードゲームで誤訳が減らない理由

海外ボードゲームの日本語版はたいてい、ドイツなり、アメリカなり、オリジナル版の出版社が一元的に印刷を管理している。各国の取引先に英語のデータを送って翻訳してもらい、そのデータを使って一括で印刷し、製品を各国に発送する。そのためどの言語版であろうと、ルールブックやカードのテキスト以外、紙質もコマの材質…

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山形新聞連載コラム(6):ファシリテーションスキル

7月5日の日曜随想掲載分。前回はこちら 。  檀家さんがある住職さんからとてもいい話を聴いたという。「とってもいいお話でした」「どんなお話だったんですか?」「ええと、あれ何だっけ、とってもいい話だったんだけどなあ(笑)」  こういうことは別に認知症でもなく誰にでもある話だ。「ラーニング・ピラミッド」…

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山形新聞連載コラム(5):ボードゲームでつかむ平等の楽しさ

5月31日の日曜随想掲載分。前回はこちら 。本文には書いていないが、ノンリプレイの理由 の「フラットな状態」もここから来ている。  新型コロナウイルスの感染拡大による巣ごもり生活で、新聞やテレビでボードゲームが毎日のように取り上げられているが、筆者も「ボードゲームジャーナリスト」として数社から取材を…

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山形新聞連載コラム(4):パンデミックという協力ゲーム

4月26日の日曜随想掲載分。前回はこちら 。  新型コロナウィルス騒動で「パンデミック(世界的大流行)」という言葉がよく聞かれるようになったが、同じ名前のボードゲームがある。03年の新型肺炎SARSの流行をヒントにしてアメリカのゲームデザイナー、マット・リーコック氏が作った。通常のゲームは、スポーツ…

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山形新聞連載コラム(3):家庭をつなぐボードゲーム

3月21日の日曜随想掲載分。前回はこちら 。  新型コロナウィルスで世界的に混乱が続く中、臨時休校・外出自粛による「巣ごもり需要」でボードゲームが注目されている。日本トイザらスではボードゲームやカードゲームなどの売上げが前年同時期4割増、博品館(銀座)ではパズルゲームやボードゲームの問い合わせが増え…

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山形新聞連載コラム(2):ボードゲームと語らい

2月16日の日曜随想掲載分。前回はこちら。  先週、東北芸術工科大学(山形市上桜田)の卒業制作展でトークショーがあった。企画構想学科四年の菊池みなとさんが制作した『ぴりか 』というカードゲームについて、商品化した墓石会社ナイガイの米本泰社長と共に「供養」について語り、来場者と一緒に実際に遊んできた。…