10月8日(木)、ドイツ北部のエッセンにて、ボードゲームメッセ「シュピール(Spiel)」が開催される。期間は日曜日までの4日間で、16万人の参加を見込む。
33回目を迎え、ボードゲーム・カードゲームのメッセとしては世界最大のイベント。ネットゲーム全盛の現代において、その規模は年々膨れ上がっている。今年から会場を広げ、展示面積は昨年の58,000㎡から63,000㎡に増加。出店者数も832団体から910団体に増えている。そのうち6割がドイツ以外の41か国からの出展で、国際色はいよいよ増している。また、出展される新作は1000タイトル以上に及ぶ。
ドイツのボードゲーム出版社協会の発表によると、「ボードゲーム・パズル」は今年8ヶ月の売り上げが昨年の同時期より8.4%の増。特にファミリーゲームの売り上げが好調で、12.6%の増となっているという。ドイツ国内の各地で行われる定期的なゲーム会やイベントが増えており、新作を遊ぶ機会につながっているとみる。
開幕に先立って水曜日に行われたプレスカンファレンスでは、『カタン』が発売20周年を迎えたのに因み、作者のクラウス・トイバーと、その子供のベンヤミン・トイバーが壇上でインタビューに応じた。会期中には『カタン』の同時プレイ人数でギネス記録に挑戦するイベントも行われる。
夜の部では先月発表されたドイツゲーム賞(Deutcher Spiele Preis)の授賞式が行われ、1位になった『マルコポーロの足あと』のデザイナーであるD.タスキー二氏とS.ルキアーニ氏らが登壇した。8位に入賞した『街コロ』は、作者の菅沼正夫氏に代わってヤポンブランドの健部伸明氏が登壇し、賞状を受け取った。