自宅ゲーム会02/08/31

自宅ゲーム会02/08/31

今回のレポートは1日で遊んだゲームではなく、8月下旬のいろいろな機会に遊んだゲームをまとめたもの。初心者が多かったので、選択はルールが分かりやすくて時間が短いものになった。

アンノ・ドミニアップルズ・トゥー・アップルズハイパーロボットチャオチャオ

アンノ・ドミニ(Anno Domini / U.Hostettler /Abacus 1998)

アンノ・ドミニ 史実を年代順に並べるゲーム。1999年のカードゲーム賞で3位に入りました。作者のホステトラーの作品は、ドイツ語テキストが多いため日本ではわずかが知られているのみですが、シンプルで斬新なアイデアは目を見張るものがあります。「アンノ・ドミニ」はその代表作でこれまで11種類のセットが発売されてきたことからもその人気ぶりが分かります。
 ひとつのセットには「ライフスタイル」「スポーツ」「自然」などから、あるテーマの史実が書かれたカードが336枚入っています。裏にはその年代が書かれています。年代は答え合わせまで見てはいけません。プレイヤーに9枚ずつ配り、1枚目を机の中央に置いたらスタートです。自分の番になったら手札からカードを出して、年代が正しいと思われるところにカードを置きます。
 「世界最古の下水道」「中国で碁が始まる」「ヨーロッパに綿花が入る」などの古いものから、「コピー機発売」「フラフープが日本で禁止」「コダックが8ミリフィルムを製造」などの新しいもの、「マヨネーズの発明」「タバスコの発明」など、微妙なところもあります。前のプレイヤーが置いた順序が怪しければ、「ダウト」と言います。そこで初めて答え合わせをして、当っていればダウトを言ったプレイヤー、外れていれば前のプレイヤーが新たにカードを引きます。手札を早くなくした人の勝ちです。
 答え合わせのときのわくわく感、年代がうまく合っていたときの喜び、意外な年代だったときの驚きなど、歴史の勉強になるかは別としてとても楽しめます。Kさんと2人で対戦して、世界史選択の利(?)を生かして勝利。ドイツ語なので配られたカードを和訳してから始めなければならないのがネックでしたが、アイデアとしてはすばらしいので日本版がぜひ出てほしいものです。

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アップルズ・トゥー・アップルズ(Apples to Apples / Unknown / Out of theBox 1999)

 「きたない」「エレガントな」「ハンサムな」などといった形容詞カードに対して手札からそれにぴったりの名詞カードを出すアメリカのパーティーゲーム。アメリカでいろいろな賞を受賞しています。
 まず審査員のプレイヤーががグリーンアップルカード(形容詞)をオープンします。他プレイヤーは手札からその形容詞に合うと思われるレッドアップルカードを出します。先着順で最後のプレイヤーはカードを出せません。出し終わったら集めて、審査員のプレイヤーがその中から気に入ったカードをひとつ選びます。選ぶ基準はありません。審査員が主観で好きなように選びます。
 選ばれたカードを出したプレイヤーは1ポイントとなります。審査員を交替して続け、早く規定ポイントに達したプレイヤーが勝ちです。
 「きたない」→「ジェームス・ディーン」など、珍作・名作が続出し、笑いが絶えません。全部英語なので翻訳対照表が欠かせないですが、それを補って余りある面白さです。ちなみに日本語版はミッション・あうらスペースでのーぺーさんが発表しています。
 ホームステイしているカナダ人の高校生ケルン君、近所の奥様方、中学生から大学生という珍しい取り合わせで遊び、みんなに楽しんでもらいました。ちなみに1位は2人の娘さんの応援を得たあんじぇりかさん。

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ハイパーロボット(Rasende Roboter / A.Randolph / Hans im Glueck 1999)

 ロボットを目的地にいち早く移動させるパズルゲーム。シンプルでエキサイティングなゲームが多いランドルフの作品です。絶版ですが今夏リオグランデから再販されることになっています。
 チップをめくると、どのロボットをどのゴールに移動させるかが描かれています。プレイヤーは一斉に、何手でロボットがゴールにたどり着けるかを、頭の中で考えます。実際にロボットを動かして数えてはいけません。
 わかったプレイヤーは手数を宣言して砂時計を返します。他のプレイヤーは砂時計がなくなるまでに別の手数を言うことができます。砂時計が終わったら実際に動かしてみて、宣言した手数でロボットがゴールにたどり着くか検算します。より少ない手数でロボットをゴールにたどり着けたプレイヤーがチップをもらい、次のチップをめくります。こうして規定数のチップを最初に取ったプレイヤーが勝ちます。
 ロボットですが、動き出したら壁や他のロボットにぶつかるまで止まれません。ぶつかってはじめて、方向転換ができます。これゆえゴールにたどり着くのは容易ではありません。いくつかの行き方が出ますが、他のロボットをうまく利用するなどして最短ルートを探します。
 得手不得手、経験未経験の差が出やすいゲームですが、時間に追われながら頭をフル回転させるのはなかなか興奮します。カナダ人の高校生ケルン君、ホームステイ先のまめちゃん、イラン人の大学生ファティマさん、妻を交えてやりましたが、苦手だったはずの私が経験の差で勝利。
 

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チャオチャオ(Ciao Ciao… / A.Randolph / Drei Magier 1997)

 はったりをかましながら食人植物が生い茂るジャングルの危ない橋を渡るゲーム。「ハイパーロボット」と同じランドルフの作品です。概要はこちら
 カナダ人の高校生ケルン君は最初考え込んだりして嘘が顔に出ましたが、次第に演技を覚えてきました。イラン人の大学生ファティマさんは嘘をつくと笑ってしまう正直ぶりでふるわず、1位になったのは、
ポーカーフェイスとダイス運がかみあっていたホームステイ先のまめちゃん。
 手番ごとに笑いが絶えず、とてもよい雰囲気でした。

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