自宅ゲーム会011210

自宅ゲーム会01/12/10

ゲームトレードのためわんこさん宅に伺う.ただそれだけのためということでは勿体ないので2ゲーム.ホクホク顔で帰るも途中でかばんを忘れてきたことに気がつき,夜になってから再訪.ただそれだけのためということでは勿体ないので,にゃんとろさんも交えて3人でまた2ゲーム.冴えない1日だったが,合計4ゲームもできてうれしい.

ドクター・ファウストマスターラビリンスドンカルカソンヌ

ドクター・ファウスト(Dr. Faust/R.Wittig/Blatz)

 悪魔となってファウスト博士の魂を奪い合う2人用ゲーム.94年の美術ゲーム特別賞受賞作品で,ガラスのコマと版画調の白黒タイル,そしてマスにそれぞれ書かれた含蓄のある格言(ドイツ語ですが)がいい感じです.
 プレイヤーは赤い悪魔(悪魔の手)と青い悪魔(悪魔の足)となってそれぞれ2つのコマをもちます.手番には,7アクションポイントを使って自分のコマを進めるかファウスト博士のコマを進めるか,相手の進路を妨害するカード(3戻す,5戻す,7戻す,9戻す,2進める,4進める,6進める,8進めるの8種類)を手札から裏向きに配置します.自分のコマとファウスト博士のコマが同じマスになったら得点です.ファウスト博士のいるマスに自分のコマを入れても,自分のコマがいるマスにファウスト博士を入れても得点カードをもらいます.得点したら,ファウスト博士と同じマスにある自分のコマはもう1つの自分のコマの場所に移動します.自分のコマの移動中に相手がしかけた妨害カードのあるマスに入ったらカードの指示に従ってコマを移動させ,手番はサドンデスになります.得点カードは後でとるほど点数が高くなり,全部なくなったらゲーム終了です.最後に得点カードを合計し,使わなかった邪魔カード(偶数はマイナス,奇数はプラス)の数を加減して点数を比べ,多い人が勝ちます.また,相手のコマが2つともいるところにファウスト博士を入れたらサドンデスで残りの得点タイルを全てとることができます.
 相手がどんな邪魔カードを置いたか読みながら,後手後手でタイルを取るようにしなければなりません.しかし後手後手を心がけすぎると相手が連続して取ってしまうという問題も起こります.コンポーネントだけでなく,システムとしてもなかなか考えさせられるいいゲームでした.
 1回目は私が偶数と奇数のプラスマイナスを逆に考え,途中で気づきましたがその分のロスが響いてわんこさんの勝利.2回目はうっかり2つのコマを同じマスに置いたところを襲われ序盤でサドンデス.迂闊でした.

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マスター・ラビリンス(Das Labyrinth der Meister/M.Kobbert/Ravensburger)

 常に変化し続ける迷路の中で魔法の材料を集めるゲーム.91年の美術ゲーム特別賞受賞作品で,同年のドイツゲーム賞1位にも輝いています.ボードには迷路の道が描かれたタイルが並べられ,そこにランダムに番号の書かれた魔法の材料チップが置かれます.プレイヤーは組み合わせによってボーナスをもらえるレシピをもってゲームがスタートします.
 手番には縦の列か横の列にタイルをずらして,それによって自分のコマがいるマスから目標となる魔法の材料のマスまで道がつながればチップを取ることができます.チップは番号順に取る決まりがあり,あちこちにちらばったチップを求めて迷宮の中をあちこち動き回ることになります.チップを全部集めたらゲーム終了で,チップの点数とレシピによるボーナスで勝敗が決まります.ゲーム中に3回だけ,2回連続でタイルをずらすことができますが,ほとんどの場合は1回だけで開通させるようにしなければならないため,動かすのにも緊張します.遠回りで開通したときなどはとてもうれしいのですが,遠回りを狙ってずらしたら,別のところもずれてしまったりして,思い通りにはいきません.
 途中までは拮抗していたのですが終盤についつい言ってしまった助言で,わんこさんが残り全部をとってしまい,圧勝.またまた迂闊でした.

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ドン(Don / M.Schacht / Queen)

 マフィアとなってナワバリとなる街区を競りで集めるゲーム.「王と枢機卿」のシャハト作で,「ナッシュ」と共に今年のカードゲーム賞に入賞(7位)しました.マフィアとかナワバリといったストーリー性はあまり感じられず,純粋な競りゲームとして遊ぶことができます.
 最初にプレイヤーはコインをもってはじめます.山札から街区カード(1枚~3枚)をめくって競りをします.一番大きい数を言ったプレイヤーが競り落とし,競り落としたコインは残りのプレイヤーで山分けします.同じ色の街区カードをたくさん集めれば点数がどんどん高くなり,街区カードが全部競り落とされたところで一番点数の高いプレイヤーが勝利します.
 ここまでだと非常に平凡な感じがしますが,独特なのは競りのしばりです.街区カードには番号が書かれており,自分が競り落としたカードの数字(10以上は1の位)を競りで言うことができません.例えば「1」「2」「3」「4」「5」「6」と揃えてしまったら,最低でも7から始めなければならなくなるのです.一方,他のプレイヤーが自分の街区カードの数字で競り落としたら,そのコインを独り占めできます(別のプレイヤーも同じ数字を持っていたら山分け).例えば上記の例で「5」で競り落とされたら5つのコインは全部自分のものです.競りに参加できる数字を残しながら,また他のプレイヤーが何のカードを持っているか注意しながら,カードの色を揃えていくことになります.競りというと熱くなりがちですが,その中にも冷静さを失わない心が必要になる,システマティックなゲームです.
 序盤に上記の例のようになってしまった私は,7から言わなければならないという厳しい状態に追い込まれましたが,たまたま色がうまく揃っていて善戦.わんこさんと同点でしたが大きい数を集めていたわんこさんが勝利.序盤で攻めるのも悪くない一手でした.

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カルカソンヌ(Carcassonne / K.-J.Wrede / Hansim Glueck)

 このところマイブーム.今回は「最初に修道院を1つずつ持っていて,タイルを引いて置く代わりに置ける」という簡単ヴァリアントを採用.「修道院を引いたことがない」(!)というにゃんとろさんも歓迎です.時間短縮のためタイルを1枚手札にしておくというのもやりました.
 わんこさんとにゃんとろさんが協力して30点級の大きな都市を建設していましたが,周囲のタイルが多くなってきて置けるタイルがなくなり,挫折.その間に修道院を中心に充実させた私が圧勝しました.


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